Otto Temple オットーテンペル チェロ用 アジャスター内蔵木製テールピース 最高級 紫檀

Last Updated on 10月 27, 2022 by trinity

◆ Leon様のブログ より抜粋させて頂いております。

あれこれネットの情報も参照しながら試行錯誤して交換したのがこれ。
ドイツOtto Templeのローズウッド(紫檀)のテールピース。
非常に上品な感じで、黒檀の場合は真っ黒だが、ローズウッドは材料の色や木目が美しく個性的だ。

テールピースのアジャスターもチタン製で軽く仕上げてあり、サドルは水牛の角が使ってあり全体に軽量化が
図られている。一般的に、材料という点ではエボニー(黒檀)、ローズウッド(紫檀)、ボックスウッド(ツゲ)の
順で軽くなるが、音質なども重さに比例して変る様で、ローズウッド(紫檀)は製品のバラつきが大きいという事で
評判が悪い。日本人は評判に弱いからか、クライスラーミュージックで破格の値段で販売していた物の中で
ローズウッドが残っていた。ただ、このオットーテンペルでは7年は寝かせた材料を使っていると言うことで、
品質も悪くないだろうと判断したのと、やはり見た目の美しさや音色も軽過ぎず重過ぎずと言うところを狙ってみた。

テールコードにはボア・ダルモニのアラミド繊維のテールコードを選んだ。
テールピースがボックスウッドに比べて重いローズウッドなので出来るだけ
軽い物にした。
幾つか種類があったが、注目したのは、このテールコードが1つの材料で
出来ている点。

テールコードの中には芯材はケブラーなどの高強度繊維だが外被は違うと言う2重構造の物がある。 場合によってはこの2重構造で雑音を発生する場合もあるらしいが、 このボア・
ダルモニの場合はアラミド繊維をロープ状に編んだシンプルな構造となっている。
これは端を少しカットした物を解したものだが間違いなくそう言う構造だった。

英文だが固定の仕方等が記載されている説明書が入っていた。
僕はそれ以前に、ボア・ダルモニ製品の取扱をしているところから日本語の
説明書をダウンロードして 印刷していたのでそれを見ながら行ったが、結び方は
いわゆるフィッシャーマンズノットと言う方法だ。
どうやら、推奨の長さと言うのがあるらしいのでそれに合わせて調整した。
肝心の音だが、音量も音質も驚愕する程変わった。

元々付いてたのはプラスティック製だから重さでは明らかに重くなったが、 最近、
張った弦のセッティングは比較的強いセッティングだった。
http://ameblo.jp/iphone-fan/entry-11519589436.html )
C線もタングステン巻であり、G線もタングステン巻、上2本も太い為、 弦の重さも
全体的に重くなっていたと思われ、 その為か、特にC線やG線の振幅に対して楽器が
負けていた感じがしていた。 つまり弦の振動を受け止められてない感じだった。
このローズウッドのテールピースに変えた事で、特に太い下の弦の鳴りが驚異的に
増して、音質含めて、 弦の特徴を忠実に再現する感じになった。 上2本に関しても箱が
鳴る感じとなったイメージだ。 それまでも鳴っていたのだが、表板だけが鳴っている
感じで薄っぺらさがあったがそれが無くなった。 元々鳴りのポテンシャルはあった
楽器なので弦のセッティング含めて全体的に好結果となった感じだ。
ちなみに、鳴るようになったからと言ってウルフが増えた感じでは無いのも良かった。

(Leon様)

このレビューを読んだ人が見ている他のページ

  1. Otto Tempel オットーテンペル 最高級フィッティングセット バイオリン用 4/4サイズ 虎杢入り フランス柘(ツゲ)